Unicode点字を出力できる「点字編集システム Version7(テクノツール株式会社)」(クリップボード経由でWordにも点字を張り付けられる) #点字

「点字編集システム」は、その名の通り点字データを編集するソフトで、点訳ボランティアの方が使えるだけでなく、合成音声による読み上げや点字ディスプレイ表示にも対応しており、全盲の私にも便利に仕様できます。

(同じ点字を編集するソフトでも、目の見える点訳者向けに作られているたとえば「T・エディタ」など、全盲の私には使用できないものもあります。)

この「点字編集システム」の新しいバージョン(Version7)では、クリップボード経由でUnicode(ユニコード)点字の出力ができるようになっています。

最近のバージョンのMac OSやWindowsでは、特別な点字用のソフトがなくても、標準の機能で、Unicode点字を他の漢字や仮名といっしょに表示できるようになっています。(フォントの設定によってはうまく表示されていない場合もあるかもしれません。)

たとえば「点字編集システム」の編集画面で点字の文字列を範囲選択してコピーしたものをWindowsのWordに張り付けることなどが可能です。

WordにUnicode点字を張り付ける手順

  1. まず、点字編集システム7の「編集」メニュー→「拡張クリップボード」メニューを開き、「」「形式」メニューから「Unicode(U)」を選択しておきます。
  2. 次に「点字編集システム」で点字を入力します。(点字の入力方法は、ローマ字方式、仮名キー配列入力、そしてFDS JKLを点字タイプライターの6つのキーにした6点入力が選べます。)
  3. そして「点字編集システム」で入力された点字を範囲選択しコピーします。(Shift+カーソルキーで範囲選択し、Ctrl+Cでコピーできます。)
  4. WordでCtrl+Vで張り付けるとUnicode点字が張り付けられます。(スクリーンリーダーNVDAでは「1 2 3の点」などと音声で何の点の点字かを知らせてくれます。また点字ディスプレイがあれば指で触れてUnicode点字を確認できます。)

たとえばこのような点字を張り付けることができます。

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⠕⠞⠋⠐⠥⠀⠪⠎⠜⠒⠅⠀⠟⠴⠐⠳⠔⠀⠥⠓⠝⠫⠙⠀⠪⠞⠐⠡⠀⠐⠟⠣⠵⠹⠲
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「NABCC」と「墨訳」データのクリップボード経由のやりとり

「点字編集システム7」ではユニコード点字だけでなく、NABCC点字と「墨訳」データもWordやメモ帳など、他のソフトとやりとりができるようになっています。

「墨訳」

「拡張クリップボード」メニューで「墨訳」をチェックすると、「点字編集システム」で入力した点字データをカタカナやアルファベットとしてWordやメモ帳に張り付けることができます。

逆にWordでカタカナで入力したものをコピーして「点字編集システム」に張り付けると点字データに変換されます。(漢字は変換できません。)

「NABCC点字」

NABCC点字というのはアルファベット・数字・記号に点字のパターンが割り当てられているもので、NABCC用の点字フォントをインストールすることで、たとえば「ABC」と入力したものが「⠁⠃⠉(1の点、1 2の点1 4の点)」として表示されます。(Windowsの標準ではNABCC用のフォントはインストールされていません。)

いろいろな点字編集ソフトや、スクリーンリーダーの点字ディスプレイ表示設定では、このNABCC形式の点字を点字で表示することができます。

iPhone・iPadなどiOS機器のアクセシビリティー機能「ボイスオーバー」から点字ディスプレイに点字表示する場合、設定よってNABCCまたはUnicode点字の表示ができます。

アンドロイドのユーザー補助(アクセシビリティー)機能「BrailleBack(ブレイルバック)」での点字ディスプレイではNABCC表示はできますが、Unicode点字には対応していません。

参考

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