iPhoneの「スポットライト検索」、点字画面入力で視覚障害者にも便利 – アプリ実行、Bing・Google・Wikipedia検索、式の入力で計算 #点字 #vojp

Siriは非常に便利なのですが、人前でぼそぼそしゃべるのは恥ずかしくてなかなかできません。

視覚障害者(全盲)がボイスオーバーの音声読み上げを頼りにiPhoneを使用する場合、目で見てアイコンをタッチするのと異なり、目的のアイコンの名前が聞こえてくるまで何度かフリックしたり、タップしたりが必要で少し手間がかかります。

その点、シリに声で命令するのは便利ですが、周囲に人がいる場合は、慣れの問題かもしれませんが、私には抵抗があります。

黙って静かに、点字画面入力のひらがなでSiriのコマンドが実行できれば便利なのになあと思って調べてみると、脱獄(jailbreak)するとそのようなアプリも使えるようでした。スポットライト検索で「siri」につづけてSiriにしゃべるコマンドを文字で入力すると実行できるようです。

Siriそのものは使えないものの、コントロールセンターと、「設定」画面での検索、そして「Spotlight(スポットライト)検索」を使って、いろいろなことを点字画面入力でも実行できます。

コントロールセンターでできること

これは点字入力ではありませんが、アイコンの場所を覚えておくと比較的素早く設定を変更できるかもしれません。

Siri(シリ)では:

  • 「ワイファイヲ オンニスル/オフニスル」
  • 「ブルートゥースヲ オンニスル/オフニスル」
  • 「ガメンノ セッテイ」

と話して、それぞれ設定できます。

これらはコントロールセンターを開いて、「Wi-Fi」・「Bluetooth」・「明るさ」のアイコンの場所をタップして設定できます。

ボイスオーバーがオンのときにコントロールセンターを開くには、画面の上のWi-Fiの電波状況などが表示されている部分を1度タップして、次に3本指で下から上にフリックします。

iPhoneの画面の中央やボリュームボタン、電源ボタンなどを手掛かりに、アイコンの場所を覚えることができます。

設定項目を検索で開く

シリでは:

  • 「ボイスオーバーノ セッテイ」
  • 「シリノ セッテイ」
  • 「アシスティブタッチノ セッテイ」
  • 「アクセシビリティノ セッテイ」
  • 「キーボードノ セッテイ」

と話すと、それぞれの設定項目が開きます。

iOS9の「設定」には検索して設定項目を開く機能があります。

「一般」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」とたどらなくても、設定の検索に「vo」と入力して検索結果の「VoiceOver, 一般「」をタップすることで開くことができます。

この「vo」の入力は点字画面入力で行うことができるので便利です。

同じように、「si」で「Siri」の設定、「as」で「Assistive touch」の設定を開くことができます。

点字画面入力では2本指で4-5-6の点側にフリックすると改行なので、検索の実行ができます。

点字画面入力ではカタカナや漢字の入力はできないので、日本語の設定項目名を検索するときには点字画面入力ではなく通常のキーボード入力で行います。

このとき、「アクセシビリティ」や「キーボード」などよく使う検索語をキーボード設定の「ユーザ辞書」に登録しておくと便利です。

たとえば、「aa」と入力して「アクセシビリティ」に変換したり、「kk」で「キーボード」に変換したりできます。

キーボードが日本語のときはうまく検索できますが、英語キーボードで「aa」として「アクセシビリティ」に変換はできますが、なぜか検索はできないようでした。

Spotlight検索でできること

いろいろな設定変更はシリの方が便利ですが、Spotlight(スポットライト)検索を点字画面入力で行うのはとても便利だと思います。

次のようなことが可能です。

  • ひらがなやアルファベット入力でアプリを開く
  • ひらがな入力でWikipedia(ウィキペディア)やBing(ビング)の検索結果表示
  • SafariやApp Storeに検索語をわたす
  • 数字と記号を入力して計算

ボイスオーバーがオンのときにスポットライト検索を開くには:

  1. アプリのアイコンが並んでいる画面で、3本指で画面の中央から下へフリックします。
  2. またはホーム画面で3本指で右へフリックします。

アプリの実行

日本語名のアプリでは漢字やカタカナのものでも、ひらがな入力で検索できるようです。

たとえば「天気」と漢字で入力する代わりに、「てんき」と、ひらがなで入力しても「天気」アプリが検索結果に表示されます。

なので、点字画面入力のひらがなでアプリを開くことが可能です。

「アルキキ」というカタカナ名のアプリも、「ある」で検索できます。

「ウィズダム英和」は「うぃ」で、「新明解国語」は「しん」で検索して実行できます。

一方、アルファベットのアプリはひらがなでは検索できないようです。

たとえば「Light Detector」というアプリはアルファベットの点字画面入力で「li」で検索できます。

Bing、Wikipediaの検索

これもひらがな・点字画面入力で検索できます。

たとえば「えいろくすけ」、「ふくやままさはる」などと、ひらがなで入力すると、ウィキペディアやビングでの検索結果がすぐに表示されます。余計なメニューや広告がないので、ボイスオーバーでも内容を聞きやすいです。

直接検索結果が表示されない場合は「Webで検索」をタップするとSafariが開いてGoogleでの検索結果が表示されます。

「App Store」のアプリを開く代わりに、スポットライト検索を開き「App Storeで」検索をタップすることでもアプリの検索ができます。こちらはひらがなでなんでも検索できるわけではないようです。

式を入力して計算

シリに「237たす47は?」と聞くと答えてくれますが、スポットライト検索に式を数字・記号で入力しても答を知ることができます。

式の入力に使う数字と記号は点字画面入力で入力できます。

数字や記号は英語のキーボードに切り替えて点字画面入力にしたときに入力できます。

加減乗除で使う記号は:

記号 意味 点字
+ たす 5の点と2-3-5の点 ⠐⠖
ひく 3-6の点 ⠤ または 5の点と3-6の点 ⠐⠤
* かける 16の点 ⠡
/ わる 3-4の点 ⠌
^ 累乗 4-5の点2回 ⠘⠘ または 4の点と2-6の点 ⠈⠢ |

などです。

スポットライト検索にたとえば、「3900*0.8」、「2367-892」などと入力すると、式と答えが表示されます。

これらの記号を点字画面入力で入力する方法は別投稿で書きましたが、統一英語点字(Unified English)の設定が必要です。

参考

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