VOCALOID4 Editorでの歌声データの作り方 – スクリーンリーダーNVDAとテキスト音楽「さくら」を使って

VOCALOID3 Editorの体験版や音声ライブラリ付属のTiny Editorを使ってみて、視覚障害者(全盲)の私にもボーカロイドの曲が作れそうだなあと思ったので思い切って最新バージョンのVOCALOID4 Editorを購入しました。

VOCALOID3 Editorとスクリーンリーダーで可能だったことはバージョン4でも同じように可能でした。

一つ、VOCALOID3用のジョブプラグインでmmlで音符を入力できるものがあるのですが、これはVOCALOID4で使おうとするとエラーになりました。

VOCALOID3やVOCALOID4の、Tinyではない、フルのEditorでは直接midiファイルを開くことができるので、別のソフトでmidiを作る方が便利です。

私は次の流れでボーカロイドの歌声を、スクリーンリーダーNVDAを使って、作成することができました。

キーボード操作で行っているので、PC-Talkerなど他のスクリーンリーダーでも可能だと思われます。

  1. テキスト音楽 「さくら」でメロディーのmidiを作る
  2. メモ帳で歌詞のテキストファイルを作る
  3. VOCALOID4 Editorでmidiファイルを開き、歌詞を張り付ける

メロディーのmidiの作成

VOCALOID4 Editorで音符を入力するのは難しいので、別のソフトでmidiを作り、それを読み込みます。

視覚障害者にも使えるmidi作成ソフトはいくつかありますが、「どれみ」とひらがなで入力して作ることができる「さくら」が便利です。

「MUSE」というソフトで作ったmidiをVOCALOID Editorで読み込むと、テンポが指定したい通りには読み込めませんでした。MUSEが何かそういう仕様になっているようです。

「さくら」でmidiを作る時点で、音の強弱やレガート・スタッカートを設定しておくと、VOCALOIDで読み込んだときにも反映されます。

ベンドやビブラートが繁栄されるかはわかりませんが、この部分はVOCALOIDに任せます。

歌詞のテキストファイルの作成

VOCALOID Editorには歌詞の流し込みの機能があるので、歌詞をまとめてテキストファイルに書いておきます。

全てひらがなで書いて、midiの音符とあうように書きます。または歌詞にあうようにmidiを作り直します。

「は」や「へ」などは実際の発音の通りに「わ」や「え」と書きます。

長音の「う」や「ー」などは書きません。音符の長さで歌われるからです。

「きゃ」や「しょ」などは一つの音符に割り当てられるのでそのまま書きます。

「ん」は一つの音符に割り当てられるので、「あん」や「こん」を一つの音符に入れたいときは「あ」や「こ」などと「ん」無しで書いておいて、VOCALOID Editorで読み込んだ後で発音記号を書き換えます。

テキストファイルの歌詞は続けて書いても、行替えしても大丈夫なようです。

VOCALOID4 Editorでの操作

Editorを起動して、「開く」メニューで、ファイルの種類をmidiにすると、midiファイルを読み込むことができます。

この状態では歌詞にa「が入っており、エンタキーを押して再生すると「あーあーあー」と歌います。

ホームキーを押して、先頭の音符を選択した状態にします。

「ジョブ」メニューの「歌詞流し込み」を選びます。音符が選択されていないと、このメニューは無効になっています。

歌詞のテキストをコピーしてここに張り付けてOKを押します。

エンターキーを押して再生すると、うまく歌詞が入ったか確認できます。

歌詞や発音記号を編集するには、ホームキーを押して先頭の音符を選択して、F2キーを押します。先頭の音符の歌詞を編集できる状態になります。

発音記号を編集するにはAltキー+下カーソルを押します。Altキー+上カーソルを押すと、歌詞の編集にもどります。

TabキーとShift+Tabキーで音符の移動ができます。先頭の音符より前に行こうとすると、NVDAの音声で「ペーン」と聞こえるので先頭に来たことがわかります。最後の音符の後ろでも「ペーン」と聞こえます。

「ちょうちょう」を作った例

「さくら」でmidiに変換する元のテキストは次のようなものです。

テンポ140
ゲート90
音量100
音階5
音符4
そみみん
ふぁれれん
どれみふぁ
ゲート-30 そそ ゲート+30 そん

「ゲート」は音の出す長さの割合で、100パーセントでレガート、数字を小さくするとスタッカートになります。

「音量」は127が最大で、音の強弱に使います。

歌詞のテキストファイルの内容は次のようなものです。

ちょおちょ
なのはに
とまれ

さくらの
はなの
はなから
はなえ

「はなへ」ではなく「はなえ」と発音通り、「え」と書きます。

Band-in-a-Boxで伴走を作り、Audacityで歌声と合わせた結果は次のようになります。

参考

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