「テキスト音楽さくら」と「Timidity++」とVocaloid4Editorで曲を作る – 視覚障害者(全盲)でもボカロ曲を作りたい

視覚障害者(全盲)でも、いろいろ工夫が必要ですが、Vocaloidのソフトを使って曲を作ることができます。

「ボカロネット」にユーザー登録してログインすると、Vocaloid4の体験版をダウンロードすることができます。(2015年4月現在)

Vocaloid4 Editorと歌声ライブラリ以外に次のソフトを使って私は作りました。

  • Windowsの「メモ帳」 – Vocaloidエディタに流し込む歌詞と、さくらでmidiに変換する「どれみ」のmmlの作成のため。
  • テキスト音楽 さくら – メロディと伴走をmidiで作るため。
  • Timidity++ – midiファイルをwav形式に変換するため。

スクリーンリーダーはNVDAを使用しています。

「さくら」と「Timidity」とVocaloid4Editorで「春がきた」を作ったサンプル

後の作業で作ったmmlと歌詞とVocaloidのvsqxを下記リンクからダウンロードできます。

必要なソフトは参考サイトからダウンロードできます。

できあがった曲は下記です。

曲を作る作業の流れ

歌詞を書く

Windowsのメモ帳などで、すべてひらがなで歌詞を書きます。

基本的には1文字が音符1つに対応するように書きますが、「ー、う、お」などのばす言葉や「ん」など注意するところがいくつかあります。

「おとうさん」や「おかあさん」や「ぞうさん」など、音をのばす言葉でも、「とう」や「かあ」や「ぞう」を1つの音符に対応させるなら、「おとさん」、「おかさん」、「ぞさん」と書きます。

2つの音符に対応させるなら、「おとおさん」、「おかあさん」、「ぞおさん」などと書きます。

「そっと」や「ずっと」の「っ」は休符になる場合や、「そおと」、「ずうと」などと書く場合もあります。

「ん」は1つの音符で歌うときはそのまま「ん」で書きますが、「さん」、「ほん」など2文字で1つの音符に対応するときは、この段階では「ん」は書かずに「さ」、「ほ」とだけ書いておきます。

後でVocaloidエディタでその「さ」や「ほ」のところの発音記号を修正して、「N」を追加します。

「しゃ、しゅ、しょ」などはそのまま書いても1つの音符に対応して歌われます。

「さくら」のmmlでメロディと伴走のmidiを作成

歌詞の文字との対応をチェックしながらメロディを書きます。

たとえば「春が来た」なら、「はるがきたはるがきた」という歌詞に、「音符8 そーみふぁそーらーそーみふぁそー‘どー」というようにmmlを書いていきます。

「さくら」自体でもエディターになっていますが、私の設定のNVDAの読み上げでは使いにくいので、メモ帳で書いてさくらに張り付ける形で、midiを作っています。

メロディといっしょに伴走も作ります。

「さくら」では特にドラムの入力を「どちたちとちたつ ぱー」と入力できるのでとても便利です。

メロディの歌声と伴走のタイミングをそろえるための休符の数の調節

上の方法でメロディと伴走をいっしょに作ったmidiではVocaloidエディタでmidiから歌声に変換するときに伴走とタイミングが合いません。

そこで、メロディと伴走のmidiを別々に分けて、それぞれの曲が始まる前の休符の数を調節して、歌と伴走を合成するときのタイミングを合わせます。

私もどういう計算かは、はっきりわかりませんが、私の「春が来た」のメロディと伴走のmmlの場合は次のようになっています。

  • Vocaloidエディタの「設定」、「Preference」、「Other settings」の「デフォルトプリメジャー」を最少の1にしておく。
  • midi音源初期化のための休符以外に、カウント1小節、前奏2小節が入った伴走midiを作る。
  • 音源初期化のための休符以外に、2小節と2拍の休符を入れたメロディのmidiを作る。

こうすると前奏2小節の後にメロディが始まるようになります。

Vocaloidエディタでの歌声の作成

上で作ったメロディのmidiをVocaloid4Editorで開きます。

まだ歌詞が入っていないので、エンターキーを押して再生すると「あーあーああ」と歌います。

ホームキーを押して先頭の音符にカーソルをもっていきます。

「ジョブ」、「歌詞の流し込み」メニューを開き、メモ帳で作った歌詞をコピーし張り付けます。

エンターキーを押して歌詞と音符がずれていないか確かめます。

ずれていた場合は、mmlや歌詞を編集してmidiを作り直します。

また発音記号の修正もここでできます。

ホームキーで先頭の音符にカーソルを移動し、F2キーを押すと歌詞の文字の編集になります。

Tabキーで次の音符へ、Shift+Tabで前の音符へ移動できます。

Alt+下カーソルで発音記号の編集になり、Alt+上カーソルで歌詞の文字の編集にもどります。

先頭の音符の前や、最後の音符の後にTabを押すと、NVDAでは「ペイン」と読み上げてそれ以上進めないことがわかります。

Timidity++で伴走midiをwavに変換してVocaloidにインポート

midiで作った伴走をそのまま読み込むことはできず、wavに変換する必要があります。

私はTimidity++というソフトを使いました。

Timidity++で、さくらで作った伴走のmidiを開き、wavに変換して保存します。

できた伴走のwavファイルをVocaloidエディタの「インポート」メニューで読み込みます。

エンターキーを押すと、伴走と歌声がいっしょに再生されます。

タイミングがずれていたときは、mmlを編集して休符の数を調節して、また読み込みなおします。

参考

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